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不安との付き合い方

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10月 9th, 2015 Posted 19:53

誰しも仕事への不安と対峙したことがあるのではないでしょうか。私もその中の一人です。ホームヘルパーとして働いている間、幾度となく不安の波が押し寄せてきました。もがいて、苦しんで、やっとのことで乗り越えたと思ったら、何食わぬ顔でまた次の波がやってきました。時には不安という闇に飲み込まれ、家を飛び出したこともありました。
たぶん、私の極度の人見知りという性格が影響したんだと思います。化粧品を選んでいるときに店員さんに声をかけられても無言で立ち去ったり、マンションのエレベーターに先に乗り込む人を見たら乗らずに、無理をしてでも階段を使ったりしています。この人見知りが原因で、学生時代は全く友達ができませんでした。
人と密接に触れ合うことが多いホームヘルパーになろうと思ったのは「自分を変えたいから」という陳腐な理由です。ありきたりなことでも私にとっては特別に感じられて、いつまでも海の底を漂っている海藻のような自分が嫌でした。
ホームヘルパーになって初めて体の不自由なお年寄りの家に訪問介護したときは、バリアフリー設計がなされた段差のない玄関でも、欄干がない木の橋に立っているような感覚がありました。家に入って先輩と介護をしているときも、人見知りをしてしまって、にっこりと微笑む優しそうなおじいさんにもあまり顔向けできなかったのです。その後は先輩の助けも借りてなんとか作業を進めることができ、最後におじいさんをベットに寝かせて、全ての介護作業が終わりました。
やっと終わったという気持ちと、次もあるという不安に思っていたら、急に後ろからおじいさんに手を握られました。おじいさんは無言で手を握り、私を見つめ続けます。しわしわになった手から温かさを感じました。不安という大海原に沈んで行く私に救いの手を伸ばし、海の底から引き上げ、向こう岸まで引っ張ってくれているような安心感を今でも鮮明に覚えています。私は「また来るからね」と声をかけ、おじいさんの家を後にしました。
これをきっかけに、おじいさんが私に人と触れ合うことの大切さを教えてくれたような気がします。不安があったからこそ、より一層人の温かさを感じられたのではないでしょうか。
あれから1年経った今でも仕事に対して不安を感じる事はあります。その度に私はあの日のことを思い出し、向こう岸を目指して進み続けるのです。【仕事の不安解決navi】というサイトに不安要素を無くす情報がたくさん書かれていたので、個人的に参考にさせてもらっています。